近年、スプロール的に広がる住宅街の増加により、工場近隣における臭気苦情が多く発生しています。そこで工場の臭気発生源もしくは敷地境界線に定置式ニオイセンサーシステム「RQBOX AW」を設置し、24時間体制で発生臭気を監視、記録することで、工場周辺への臭気拡散状況を把握し、臭気対策に役立てることが可能です。
定置式ニオイセンサーシステムRQBOX AWは、3種類の異なるセンサー技術を融合した合計6個のセンサーを搭載し、臭気全体の質や強度の変化と、任意の2種類の特定ガス濃度(硫化水素やアンモニア等)を同時に連続監視及び警報出力ができます。
従来のニオイセンサーは警報用センサーを応用したものであり、常時臭気の存在する環境においての連続使用はできませんでしたが、RQBOX AWは連続監視用に開発されているため常時監視が可能です。
監視データは、現場で臭気測定したデータより検量線を作成(有償)することにより、測定データを臭気濃度・指数に変換してモニタリングすることが可能です。
電気化学セル、PIDセンサー、金属酸化物半導体センサーのハイブリットセンサーにより、様々な臭気に対して対応が可能です。
- 排水処理場等、大規模施設からの拡散臭気の監視
- 廃棄物置場、原料置場などの広範囲な施設からの拡散臭気の監視
- 工場の煙突などの臭気発生源の監視
- 施設内に発生する空間臭気の監視
- 風向・風速を測定するウェザーステーションと接続することにより、臭気発生源からの臭気の拡がり(向き・強さ)を予測し、敷地境界線におけるシミュレーションが可能
- RQBOX AWを複数設置し、ネットワーク化することにより工場全体の臭気状況をWebブラウザを介して監視することが可能
- RQBOX AWの測定データを脱臭装置・消臭装置の制御にフィードバックすることにより、装置の稼動効率をアップすることにより、脱臭装置・消臭装置の維持コスト削減が期待されます