厨房排気用セラミックフィルター「KDH」「KCU」

近年,生活に身近な悪臭公害のひとつとして、飲食店の厨房や食品加工工場から発生する調理排気臭がクローズアップされています。弊社厨房排気用セラミックフィルター「KDH」「KCU」は、常温活性触媒と高性能吸着剤を主成分とした、強力脱臭効果・長寿命・低圧力損失を特長とするハニカム(蜂の巣)状脱臭材です。風量に応じた規模の脱臭ユニットとして厨房排気ラインに組み込み、連続通気での運転が可能です。

製品概要

KDH特長

   長寿命、ランニングコスト不要、大・中規模店舗向け装置

KCU特長

   中寿命、ランニングコスト不要、中・小規模店舗向け装置

KDH仕様

材質 無機系触媒+吸着剤(不燃材)
寸法 間口100mm角×長さ200mm
セル数 30セル/in2
重量 約1.0kg
交換周期 5~10年(負荷により異なる)
再生 可能

フィルターは、標準タイプのほかに細密セルタイプ、粗密セルタイプがございます。また、間口150mm□の製品もございます。ご相談ください。

KCU仕様

材質 セラミック基材+触媒+吸着剤(不燃材)
寸法 間口300mm角×長さ60mm
セル数 200セル/in2
重量 約1.0kg
交換周期 6か月~2年(負荷により異なる)
再生 可能

「KDH」「KCU」とも常温活性触媒と高性能吸着材を組み合わせたセラミックフィルターですが、「KDH」は主に大規模な厨房排気脱臭用であり「KCU」は中小規模の飲食店をターゲットにしたフィルターです。お客様の用途、予算にあわせ最適なフィルターをご提案いたします。

※「KDH」「KCU」とも最大処理臭気濃度を臭気濃度3,200(臭気指数35)を想定しております。臭気濃度3,200を超える臭気や、休止時間の無い連続運転排気系統では脱臭能力が劣化する可能性がありますので、ご検討の際は弊社まで事前にご相談くださるようお願いいたします。

現状の排気臭気レベルを把握するため「臭気環境アセスメントサービス」をご利用くださるようお願いいたします。

用途
  • 飲食店・レストラン
  • ホテル・商業施設
  • 食品工場
  • 給食センター
消臭原理

厨房排気には、食品の加工によって発生する(1)アルデヒド・炭化水素、(2)アミン類(アンモニアなど)、(3)含硫黄化合物(硫化水素・メチルメルカプタン)など様々な臭気物質が含まれています。
また、ほとんどの場合、油分(オイルミスト)を含んでいることも特徴です。

「厨房排気用脱臭フィルター(KDH)」は、以下の4つの作用の複合効果で排気中の油分・臭気を強力に除去・緩和します。

1 吸着剤による吸脱着作用

臭気高濃度時に捕捉した成分を低濃度時に徐々に脱離する効果で、フィルター出口におけるにおいの濃度を平準化します。

2 触媒分解作用

吸収・吸着した成分を低分子化し、徐々に揮発させてフィルター表面を自己再生します。

3 油分吸収作用

マクロ孔構造で、油分は内部浸透し、大きな吸収容量があります。

4 硫黄固定化作用

一部の硫黄系臭気成分はフィルター上で反応し、そのまま固定化されます。

脱臭メカニズム

使用方法

「KDH」「KCU]は排気ダクト内に設けた専用ケーシングに多段数に充填することにより脱臭を行います。お客様の発生臭気に応じ、充填段数を変えることで脱臭性能を維持することが可能です。(脱臭フィルターの前には必ずグリスフィルターを付けていただけるようお願いいたします。)

厨房用排気用セラミックフィルター「KDH」「KCU」の設置事例

「KDH」設置事例

 

 

給食センター設置事例

某市の共同調理場(給食センター)の排気臭対策にて2ラインに採用。

処理風量 63100CMH、20700CMH
脱臭対象臭気 調理臭、油臭
食品工場設置事例

大手スーパーの惣菜製造工場の排気臭対策にて採用。

脱臭対象臭気 調理臭、油臭
食品工場設置事例

駅前の食堂(居酒屋)排気臭対策に設置1ライン設置

処理風量 5,000CMH
脱臭対象臭気 調理臭

飲食店舗での「KCU」設置事例

  • 床置設置例
  • 天井吊り設置例
  • 壁掛け設置例
  • 食品工場の導入事例
  • 自動車関連工場の導入事例
  • 化学工場の導入事例

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